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『SHERLOCK』・・・シーズン4-① [観劇・コンサート]

最後のつもりが、まさかの前後編。
めっちゃネタバレありますのでご注意ください(むしろネタバレしかない)。



【特別編「忌まわしき花嫁」】
この話は、私としては余り好きではありません。
シャーロックとモリアーティの「君は僕」の発展形で、過去のシャーロックと現在のシャーロックが交錯していて、今、ここに存在している「シャーロック」は誰なのか?っていう、パラドックスみたいなの、極端なことを言えば、オチとして、別に意味を持たせなくてよくない?って元も子もない感想しかないので。。(最後の台詞は要らなかった。一気に冷めた^^;)
シーズン3第3話のラストのモリアーティの復活をキーに、1895年に発生した事件の解決(銃口を咥えて自殺した人間が生き返るのかという検証)を精神の宮殿に深く沈むという形で実施するのですが、如何せん、いくら当時のホームズとワトソンだと言っても、現代の「シャーロック」の描く彼らであって、「本人」ではないというところが、ずっと違和感。
シャーロックの深層心理として見てみると、腑に落ちる点はいくつもあるんですが(割と日々の言動とか反省はしてないにしても自覚してるのかなとか^^;)、別にコスプレしなくてもよかったんじゃないかと・・・、又しても元も子もない・・・ファンサービスですよね(苦笑)。
そして、この長い物語の中で解かれるのが、結局上述の「銃口を咥えて自殺した人間が生き返るのか」という謎だけなのもなんかね。なんか。
途中、マイクロフトに、シャーロックが摂取した薬物のリストを渡すのですが、そのマイクロフトが、ジョンに「よろしく」って託すんですよ。ずっと守ってきたのに、自分では救えないと悟っての、「よろしく」。
マイクロフトォォォ(´;ω;`)。
滝裏でのモリアーティとの対峙、滝の岩棚で、モリアーティにシャーロックが追い詰められる場面で、颯爽と現れるジョン。これもまあ、シャーロックの演出でしょう。
シャーロックの精神の宮殿からモリアーティを排除するのがジョンなら、シャーロックが現実世界に戻るきっかけもジョンだし、無理矢理ではなく、自分の意思で滝つぼに飛び込んでいくところも、結局、ジョンが居たからこそ為せた業でしょう。
やっぱり、ジョン無しでは退屈かつ、意味の無い世界になってしまったのねっていう。シャーロックったら、ジョンのこと好きすぎねぇ(*Φ∀Φ)σ)д`*)ツンツン
何か多分、、ジョン自身が思っている以上に、シャーロックがジョンにかなり依存している気がする。
(まあジョンもアブノーマル好きだからお互い様よね)
マイクロフトォォォォォォ(´;ω;`)。

【シーズン4】
第1話。
メアリー死す。
尤も、原作でもジョンは、ワトソン夫人と「悲しい離別」をしたとあって、死別したという説があるので、流れとしては特に違和感ないです。
シャーロックが、サッチャーの胸像について疑念を抱いた後、いきなりマイクロフトのところに飛んでいくのは、これまでなかった展開のような・・・。
マイクロフトが事件解決のためにシャーロックに協力を仰ぐことは何度かありましたが。
あれかなあ、マグヌセン殺害の尻拭いしてくれたこととか、片道切符の「案件」回避に恩を感じて・・・いや感じるタイプでもないけど、でもでも、すっかり仲良しの雰囲気じゃないです(笑)?
わざわざスマホで撮影したジョンとメアリーの子どもを、兄に見せてあげたりしてるし。
戸惑うマイクロフトが可愛い(*´艸`*)。
そりゃあマイクロフト側からしてみれば、可愛い弟のためなら何でも喋りますよね^^。
(どうなってんだ、この国の諜報機関)
いきなり普通に会話してたからびっくりしました。
さて、晴れて「家族」となったメアリーを、ジョンに内緒で悪びれもなく現場に呼び出すシャーロック。まさかジョンのものは俺のものってことではないですよね(^^;?
いざメアリーが過去の仲間に命を狙われていると知るや、誓いを守ろうとするのですが(この辺の心理がよく分かりません。どこまでメアリー本人を好んでいたかどうか)、とはいえ、手紙に仕込まれていた薬とか、元諜報員だと知っていながら警戒しなさすぎるだろう。
「身内」にはとことん甘い(苦笑)。
別れのシーンで、メアリーがシャーロックに好意を示した後、シャーロックが感極まってうるんでたのに驚いた。そこまでメアリー個人に親愛の情を抱いていたんだなと。(てっきり、「ついで」だと)
ジョンが、愛する人との別れでボロボロになる姿を過去に一度見ているので、二度とそんな目にあわせたくないという意味で誓っていたんだと思っていたから。
いや、ダメじゃあないんだけど、意外だなって。
まあ、メアリーはいい女(人間)ですからね。賢いし、シャーロックを出し抜く狡さもある。
だけど結局、ジョンに一番言われたくない言葉「彼女を守ると誓っただろう」と責められて・・・、ああシャーロック、貴方は究極のドMなんだわ(´;ω;`)。
モリアーティとは違った意味での破滅型なんだわ。
でもね、ジョン。彼、ヒーローじゃないのよ。。(ヒーローが強いとも思わないけど、比喩として)
追い込んだら追い込んだだけ傷つくのよ、そしてそれを受け止められないし消化する方法も知らないのよ。。
メアリーのほうがシャーロックのことを理解しているのが何とも皮肉です。
でも行き場のない怒りを、親友にぶつける他なくて。
またしても友情に亀裂が入ってしまう訳ですが、シャーロックが、どうしたらいいか分からないってセラピストに通うなんて、彼の本気を感じます。
メアリーの依頼というのもあったのでしょうが、そもそも依頼人の依頼を引き受けるかどうかの選択はシャーロックにあるのでね。ここは言わずもがなですね。
メアリーを守るという誓いを果たすことはできませんでしたが、ジョンを守るという誓いは有効です。
薬に逃げずによく頑張った(´;ω;`)。
一方、ジョンの気持ちも分からんでもないんだけど、ヒロインポジで甘えてる感じがして、それより娘っちを育てろよ!って怒りが沸々と・・・。

で、物凄くぶった切るんですが、そもそもこの展開必要だったんですかね(^^;?
マイクロフトが言ってたとおり、元諜報員なんて身分の人間が、そう易々と長生きできるとも思えず、当初から死亡フラグが立っておりました。何なら、娘っちの危険とか、いろいろ。。。
弟を思う身からすれば、そのような人間に肩入れしているシャーロックを心配するのは当然です。
冷たく突き放すようですが、最悪の結果、傷つくのは他ならぬ可愛い可愛いシャーロックですからね。
でも、、、シャーロックはジョンを選んでいたし、マイクロフトはジョンに委ねた。
ここがね~・・・、人生そのものではある。
が、ミステリードラマにしては感傷的すぎるっていうか、結局、子どもの頃の性格や感情を取り戻しつつある点が変化ではあるけれども、プラスに作用していない時点でミスター残念になっているのです。
(あっ、でも重ちゃんは成長してるから・・・!)
できれば、変化だけじゃなく、マイクロフトも含めて、登場人物たちの成長を描いて欲しかったな~と心底思っておりますじゃ。





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