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☆Over The Rainbow [詩]

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突然の電話 受話器の向こうから震える声
いつかの夏 梅雨明けに知った
君がこの世界から旅立ったこと


ねえ、覚えてる?

雨が降ると 今でも全身で蘇るよ
君が膨れっ面で 僕の部屋から飛び出した日のこと

君を追いかけて辿り着いた 海が見える公園で
雨上がり 僕らの明日に届くような
七色の虹を見て 君が呟いた言葉
振り向いて僕に見せた笑顔
優しい、優しい仲直りのキス

湿った地面に 僕らの足がとられないよう
強い風に 僕らが逸れないよう
暗い色をした海に 僕らの未来が呑みこまれないよう
ぎゅっと君を抱きしめた

あの日 虹が消えた後で
雲間から姿を現した太陽を認めて君が
目を細めて 僕に穏やかに笑いかけた
「夏が一番好き。だって貴方と出逢った季節だから」
その笑顔をずっと 忘れられずにいるよ


ねえ、覚えてる?

もう二度と離れないって約束して 絡めた指の確かさ
洗いたての髪から香る 同じシャンプーの匂い
一日の終わりと始まりに 隣にあった愛する人の温もり
あのとき僕は
永遠にそんな時間が続いていくと信じていたんだ

君に逢いたくて 逢えなくて
僕だけが年を重ねていくこのやるせなさを
雨が降ると 今でも全身で思い出すんだ


今年も夏が終わっていくよ
だけど・・・、君が隣にいないことに
いつまでも慣れない自分がいる

夢でもいい
もう一度だけ 君に逢いたい
夢でもいい 夢でいいから


「あの虹が消えても、私たちはいつまでも一緒にいようね」


君のいる場所に架かる虹なら
いくらでも歩いていくのに
今の僕は
過去に繋がる虹しか探し出せずにいるんだ


あの日の虹より綺麗な虹をみつけ
罪悪感に苛む僕の中を
一陣の秋風が通り抜けた

夏が終わり 秋が訪れる
僕の時間が再び動き出すまで
まだまだかかりそうだけど
いつか君に笑顔で僕を話せるように
雨に抱かれて微笑むことができるように

僕はまた
生まれてきた今日を
君の分まで、生きてみせるよ


---

夏の終わり記念に。新作です。
てゆうか、今日思いついて書きあげました。

それにしても暗い・・・。
やり場のない想いとはまさにこのこと。
気の向くままに書いていたらこうなったという。
ああ、病んでるなって感じです(笑)。

秋ですからね、ちょっとセンチメンタルに。
dandelionが女性言葉を使うと、ちょっと重いので。
(本人的には気持ち悪い、ともいう)

ちなみに、ほぼフィクションです。
最初の3行だけ、本当です(同性ですが)。



今日は雲がかかった夜空でした。
薄く延びた雲の向こうで、ほんのり月が輝いていて。
ずっとみつめたまま「HANABI」を聴いていたら、月が姿を現したんです。
「つよたん、月が綺麗だよ。」
心の中で、一言、呟いてしまいました(笑)。


あ、今週末は北海道ですね。
KinKiちゃんたち、参加される皆様、思いきり楽しんで下さいね☆


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