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『SHERLOCK』・・・シーズン4-② [観劇・コンサート]

最後の最後です。
見返して、書いてるうちに消化できたので、辛口モードはトーンダウンです。



【シーズン4】
第2話。
第1話からユーラスが登場していましたが・・・、全然気づきませんでした。
不自然さはありましたけど、同一人物とは!って。
冒頭のジョンが会話しているセラピスト、よくよく見るとシャーロックの妹ですね。
ここでも違和感に気づくべきだったな~。。
偽フェイスの依頼を受けている間に、シャーロックったら、手の震え・・・!すっかり薬中になってもうて(´;ω;`)。
ジョンとも全く会っていない様子。
以前、マイクロフトに問い詰められたときは、退屈だからと弁明していましたが、退屈しのぎに手を出してるのではなさそうですね・・・。大体、ジョンが居ても居なくても、謎めいた事件は発生しているはずなので、それでも薬に手を出すということは、必ずしも謎を求めている訳ではないことが窺えます。(plan遂行のために薬中になるのは、有効かもしれませんが必須じゃないですからね・・・、一度それやって失敗してますし、好きでやってるとしか思えない)
ところで、出会ってすぐの偽フェイス(=ユーラス)と夜出かけていくシャーロックですが、彼女の自殺願望を見抜いたのか、それさえも彼女の罠だったのか。破滅願望はありそうですから、心の何処かで通じるものはあったのかもしれません。
大事なのは、シャーロックが引き留めようとしたこと。
更に、自傷行為が分かれば「当然」対処するってキッパリ回答する件も、ユーラスは「?」とリアクションするのですが、ごめんなさい、最後まで見て戻ってきたら、ここの回答は理解できません。痛みも感情もないけど、愛情には飢えている。もしくは与え方、貰い方が分からない(?)。
(ユーラス像があまり丁寧に描かれていない気がしました。そういう人なんです、と作者に言われたら、そうなんですねと納得するけど)
さて、すっかり薬に溺れているシャーロックのもとに、ようやっとヒロイン(ジョン)登場です。
221Bで、マイクロフトがハドソン夫人に説教される場面、・・・この兄弟が歪んだのは、マイクロフトがシャーロックを自分と同種という「理解」のもとに接してきたことにあるんだなっていうのが明確になりました。尤も、マイクロフトはシャーロックと違い、自分を指摘する人間がいないので、彼が自ら「思考型」であると思い込んでいる可能性は否定できないかなと。
マイクロフトは、シャーロックを元に戻す努力はしてこなかった・・・、それはある意味、罪だと思う。「思考型」で居て欲しい兄のエゴというか。思考型ではなく感情型、とハドソン夫人は言ってましたが、兄の接し方のせいで、ジョンと出会うまで、それを解放してくれる人もいず、「孤独」だった訳ですから。
シャーロックとシリアルキラーとの最終対決のシーンはかなり好きです。
初見はドキドキしながら観ましたが、これが全て芝居(計画=「plan」)だとすると、、、シャーロックは俳優になったほうがいいと思う(笑)。
第2話はシーズン1・2に近いトーンだったので、全体的に面白かったです。
これで3話突っ走ればよかったのに。
短編だとあまりそのぅ、、、残虐性とか非情性が薄いというか。。(話中に出て来る、実在するH・H・ホームズのことを知らないと、ストーリー全般がぼやっとするかも。wikiじゃなくてそういうまとめサイトとかあるので検索してみてください。ただ、グロ満載なんで自己責任で。。。)
スミスが味のある優良キャラだったので勿体ないです(´・ω・`)。
事件解決前と後で、髭を剃るなどの変化は見られないのに、薬が抜けた様子のシャーロック。しかも病み上がりで元気がないのか、いつもの張りつめた空気がありません。(演技が上手い・・・!)
ジョンから、「君は殺してない」と言われたときのシャーロックの表情がたまらないですね。
やっぱり、前話でのジョンからの非難が相当堪えたと思いますね、薬に逃げたところを見るに。
メアリーが自分を庇い、命を落としたことについて、否、救われた自分の命をどう使うかについて苦悩しているシャーロックに、ジョンが「それが現実だ」と。
傍からみると大した返しではなさそうですが、一人でぐるぐる自問自答しているだけだったシャーロックが、苦悩を吐き出して、その吐き出したボールが打ち返されるっていうことがとても大切なのよ。
ジョンの答えが、ジョンが自分を突き放すものではないと、シャーロックは理解している。
救ったつもりが救われて、また救って、みたいな。
ジョンは、自分が君を救ったのではない、メアリーに頼まれたからと言っていますが、別にそれでいいんですよね。うん。人との関係って必ずしも1対1じゃないし、巡り巡って・・・というのが日本古来からの考え方(ロンドンでそれが当てはまるか知らんけど)。
その1ピースに、シャーロックが社会的に嵌ったのがいいんですよ、これまでのようなお客さん扱いじゃなくて^^。
ジョンが浮気を自白したときに、シャーロックが漸く気づきます。ジョンが、居るはずのないメアリーと会話をしていることに。
シャーロックって亡霊を信じていないじゃないですか。でも・・・。
最後のシャーロックとジョンのハグ(しかもシャーロックから!おずおずと・・・)。
遂に、物理的ではなく、精神的に支え合う、最高の関係になりました。
シャーロックが、きちんとジョンを「受け止めた」のがね、これが最終話でもいいくらい。
ジョンが浮気と言ってた他の女性へのメールも、ただのメールだ、と気遣う様子。しかも自分の胸の内もほんのり明かして。
母親目線で涙を拭うしかないです(´;ω;`)。
きっとジョンも、感じ取ったんじゃないかな。「受け止めてもらえた」って。
・・・この関係の最適解が、メアリーの死を乗り越えることが前提なのは最大級に否定したいですが・・・、きっとこのエンドしかこうならなかったような気がするから、これ以上は何も言うまい。
少し戻りますが、アイリーンからメールの着信。
お、これはいつぞやのセクシーボイス(*ΦωΦ*)。
ジョンの、シャーロックへの「HAPPY BIRTHDAY」の切り出しが(`・ω・´)b。
その後の会話の流れから、(ジョンにせっつかれて?)返信した、と言っているので、生存確定でいいですかね。
(っていうか、ジョンの言うことをきくんだ!と思って。行為(=返信)の内容より行為(=何であれジョンの提言をきいたこと)そのものに感心しました。成長しとるやん!いい子いい子^^)
マイクロフトも、スモールウッドさんと大人の恋愛に振り回されて欲しいなぁ・・・。シャーロックに、頭脳以外でマウントを取る日は来るだろうか。。(来て欲しい・・・w)

第3話。
冒頭から仲良しのシャーロック&ジョン。
(メアリーの死は何だったんだろうか・・・)
妹の話をマイクロフトから聞き出す時も、追い払おうとするマイクロフトに対し、シャーロックは「ジョンは身内だ(から残る)」と声を荒げる。いいですねえ。
既にジョンは鎮痛剤を撃たれてますからね、シャーロックがおこなのも無理もない。 妹<ジョン
ユーラスの説明として、「ニュートン以上に歴史を動かす天才」と評しているのですが、だとしたらよ、その割にはよ?
何やらマイクロフト経由で政府の問題を解決しているようですが、モリアーティにインスパイアされたとしても、デスゲーム自体、やってることが幼稚じゃない(・・?
そこはあれかな、幽閉されたことで、精神面であらゆるものが成長していない、ってことなのかな。解せぬ。
221Bからの、3人の爆破脱出までのやり取りはなかなかにキュンとしました。
しかし、今に始まったことじゃないけど、マイクロフトって国家権力を最大限に身内のために活用しまくってますよね。そんなにホームズ家って偉大なの?
突然ミステリーからサスペンス系ホラーになってしまって、私は何を見せられているのかと。。
たくさん人が死んでいるのに、最後はホームズ家でバイオリン弾きながら一家団欒って、意味が全く分かりませんでした。
解説お願いします!(ここは毒しかない)
ま、それはさておき、人の心を再プロミングする割には、家族は平気、ジョンも平気(っぽい)となると、意外と大したことないんじゃあ・・・、と勘繰ってしまいます。
そこは、誰か洗脳されちゃおうよ!一時でいいから!(ドラマなんだし)
ユーラスは何故シャーロックがお気に入りだったんでしょうね。
年が近いし、自分にはないもの(主に感情)を持っていたから?
自分の居場所的な話をしていたし、最後に愛がどうたら言ってたから、シャーロックの親友ポジは邪魔な存在だったことは間違いない。
だったら、セラピストに扮したとき、一思いにジョンを殺せばよかったのに。
やってることに一貫性がない気がして、やっぱりユーラスは消化不良。
感情がないと言っている割には、私には誰もいないとか愛がないととか言ってるし、うーーーん、凄くポジティブに考えると、ユーラスとマイクロフトって同人種!?
思考型だと思い込んでいるだけの()。
ドラマの中でも、「生体解剖」「実験」とシャーロックが言っているとおり、ユーラスは決してシャーロックを殺さないのです。
対象(シャーロック)が死んでしまっては実験が終わってしまうし、むしろシャーロックが死ぬことは極度に恐れている節もある。
ユーラスの遊びは、謎遊び。そのためには、謎を解く人がいなければならない。
それがシャーロックだった、のではないかな。解けたり、解けなかったり・・・。
だから、所長夫婦などは殺し、シャーロックの知人は、追い込むだけ追い込んで誰一人手をかけず・・・、まあジョンやマイクロフトは死んでもよかったと思ってそうですが。赤ひげのようにしたのは(時間をかけて殺そうとしたのは)、まだ、シャーロックが、ユーラスの作った赤ひげの謎を解いていなかったから、ですかね。
「I had no one.(私には誰も居なかった)」
ねえ、ご両親は!?あの二人なら愛情を注いでたのでは。
設定が何か歪(いびつ)なのよね。理解した気になって、また理解不能になる、その繰り返し。いいけど別に。何かストーリーが綺麗じゃないな~とは思う。
人格破綻だけじゃなくて、それによってストーリーもなんかしっくりせん。
家族愛。あるのかなあ・・・、彼女に。。。
まああるんだろうなぁ。シャーロックお兄ちゃんに迎えてもらった時、号泣してたしなぁ。折角シャーロックに「関係」を作ってもらったのに、戻れないことを理解して心閉ざしちゃったもんなぁ(だから1話に凝縮しすぎぃ!)
それと、話とびますが、中盤、唐突に始まるデスゲームの、モリアーティの映像、いる?
今回で、すっかり地に堕ちてしまいましたよ、、、いやそれって誉め言葉なのか・・・、チープ!うん、チープ!分かりやすい表現のほうが印象的だけど、心理的に圧迫するなら、チラリズムよね。。
感性の差かしら。
最後の問題で、マイクロフトが、それまで死体とかにげーげーしてたのに、急に「兄」になって、俺を撃てってするの、めっちゃキュンとしました。
マイクロフトォォォォ(´;ω;`)。
ジョンはジョンで、軍人なのね、、親友のために命を投げ出せるって余程でしょう。
何だかんだ、このゲームがはじまってからずっと、終始冷静に状況を分析している。頼れる友人だ。
そして、何とかジョンを救出して、マイクロフトの無事を確認した後、シャーロックがレストレードに、「(マイクロフトの)世話を頼む、彼は強い人じゃないから」って言うのと、初めて「グレッグ」を間違わずに言ったのが、諸々渋滞してるんですが(´;ω;`)。
ホント、最終話だけで2話作れるのよ。
マイクロフトにとっての親友は、もうシャーロックでいいんじゃないですかね。
シャーロックが精神的に成長しすぎて(いいことです)、この先の兄弟の関係は変化せざるを得ないと思います。
221B復興中、シャーロックが「You know where to find me. SH」ってメールしたのは、アイリーン宛てってことでいいのかな?そう思っておこう(*´ω`*)。
ところで、ホームズ家のご両親て、ベン(シャーロック)の実のご両親なんですって!
最初に拝見したときから、なーんかめっちゃ引っかかってたんですが、物凄く納得しました。

【全体として】
ホームズは長身設定なのに、話中さほど高くない・・・とか言われていて、ワトソン比較だと確かに高いけど、マイクロフトが長身すぎてバグってました。
調べたところ、183㎝だそうなので(原作だと180cm以上)、周囲が高すぎるんですね、あとは俳優さんの身体のバランスがめっちゃいいから高いと感じさせない、、素敵です!
あと声がすこぶるいいですね~、今作の場合、声は大事ですね。ずっと字幕で見てました。

何より、現代版ということで、ワトソンはホームズの活躍について、ストランド誌に寄稿(原作)⇒ブログに投稿(現代版)しており、ホームズは自己のサイトに電話番号を掲載している(1話談)とのことから、何とシャーロック・ホームズと繋がろうと思えばいつでも繋がれるという、素晴らしい環境なのです(^^)v
一体どれだけの人が、ホームズにアクセスしようとするか、気になります。とりあえずワトソンのブログは毎日チェックするでしょうね(更新頻度低そうですが)。
という訳で、ここまで有名になれば、ベーカー街だけの話ではないように思いますが・・・、プライベートもジャンキーであることも諸々暴かれて・・・、ファンも居ればアンチも居て・・・、日本の作品ならすぐに海外行きたがるところですが、どれだけ有名になっても事件はほぼ国内。同じ島国でも、逆に閉鎖的なのがコントラストで面白かったです。


非常に長くなりましたが、トータルではとっても満足しました。
丸1ヵ月費やしたなあ。。
シーズン1と2以降ではシャーロックの心の固さが全然違うし、その集大成がシーズン4の2だと思っているので、繰り返しみるならその辺を楽しんで観ようかなって感じかな。
ミステリーではあるけども、案外主役2人のヒューマンドラマでした。

余談ですが、ジョンとメアリーの娘・ロージーがシャーロックおじちゃんに感化されてどういう女性になっていくか、とても興味があります。
むしろ続編より、ロージーメインの後日譚プリーズ(*´Д`)ハァハァ




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