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『SHERLOCK』・・・シーズン3 [観劇・コンサート]

続きです。
第2話が尋常じゃなく好きすぎて(多分ひくレベル)、長くなってしまったのでまた切ります。



【シーズン3】
第1話、シャーロック帰還。
ほぼ一人で、モリアーティの遺した組織を壊滅させるとか、一体何をしたら壊滅状態になるのか分かりませんが、兎にも角にもロンドンに戻ってきたシャーロック。
当然、ジョンに歓迎してくれるものと思っていた辺り、見方を変えればそれだけ心を許しているんでしょうが、とはいえジョンとしては受け入れがたい事実な訳で・・・、仲違いしつつも一緒にいるのがまたいいです。頭で理解しようとしても、感情が追い付かないことってありますよね。
ジョン最高(≧▽≦)って思ってました。
しかし、放っておくという選択肢もあったのに、シャーロックが謝り続けているのが面白いところです。兄に孤独だと言っているのは、裏返せば自分は孤独じゃないと言いたかったのでは・・・?
シャーロックが、頭脳でマウントを取り続けようとせず、そっちに話を持っていったのは、ある意味可愛い兄弟喧嘩かと(*´艸`*)。

第2話、手柄目前で、シャーロックの「HELP ME.PLEASE.」に飛んで行ってしまうレストレード。
手のかかる大きな子どもって感じですかねえ、とはいえ、それまで命のやり取りを散々してきているから、別に過剰反応って訳ではなく。自分だけじゃなく部下たちにも駆けつけさせるって、できる男です。心底信頼してるんですねえ。
さてさて、私はこのエピソードが全シーズンの中で一番好きです。
シャーロックの精神的な変化に胸がキュンキュンしました。(成長と呼ぶかは分からない)
尤も、この誓いの結果、当事者全員が大変な目に遭うんですが・・・。
ジョンから、「ベストマン(付添人)」になって欲しいともちかけられたシーン、シャーロックがジョンに、S「You mean...」J「Well」S「I"m your...best friend?」と、絞り出すように確かめるのがホント好きで。
恐らく、その前から、兄にマウントをかけるくらいには、シャーロック的にジョンは(かけがえのないというかたった一人の)友達だと思っていて。それって必然的に一人しかいないからonlyであって、bestの概念は彼の世界になかったのかな~って。赤ひげもonlyだったっぽいし。
だから、まさか自分がジョンにとっての「『best』 friend」だとは、考えてもみなかったんだろうなあという意味での動揺かなと思っています。目玉入りのコーヒーを飲むくらいですし(*´艸`*)。
結婚式のスピーチのとき、自分のことを、謙虚に卑下してるんですが、それって、直前の「コントラスト」にかかっていて。
つまり、花嫁を引き立てる役目の付添人や、凡人のジョンがいるからこその天才「シャーロック」、に続いて、自分=世界で一番不快で嫌な男に対しての、「勇敢で思いやりがあって分別のある男」がジョンであると。字幕だと「賢い」って書いてあったんですが、大して賢いとは思ってないと思うんで(失礼!)、彼がスピーチでここまで嘘を言ってない感じを尊重するのであれば、個人的には「分別がある」のほうがニュアンス的には近い気がするかなあ、自分にはないものっていう意味で。
(中盤で、おでこに紙を貼って誰か当てるゲームでは、ジョンのことを「clever(=頭の回転が速い)」であることは認めているようです)
そんな彼と、「知り合えた僕は幸運」。
泣ける(´;ω;`)。泣いてないけど。めっちゃじーんとしました。
シャーロックが自ら、自分が「best friend」になろうとは、って言ってるんですよね。「best man」ではなく。
「救いは君のあたたかい友情だけ」。直後にもう一度、「君が救った男」と自分を表現しています。
(さらにもう1回救うって言葉がどこかで出てきていたかと)
「世界で一番君を愛している二人(もう一人はメアリー)」。
なんか、胸がいっぱいになりました。
救われた、と思ってるんだなっていうことに。
ただまあ、直後に、ずっと一緒だ、生涯離さないぞ!的な誓いが、らしくて笑ってしまった。
その辺りは独善的(笑)。
ジョンが感極まってハグするところなんて最高!
そしてレストレードとモリーが、授業参観みたいに温かく微笑んで拍手してるのがよきです^^。
話変わって、回想シーンの推理パートで、ジョンの大切な上官ショルトーについて探りを。
ジョンから、他人に関心を持つなんて珍しいと言われてましたが、わざと「前の」と聞いて、今も居るのかどうかを探るような触れ方で。自分の地位(best friend)を脅かす存在かどうか、確かめているっぽい。後日彼をネットで検索してましたし。
そしてジョンとの思い出の場所=死体発見現場のはしご酒で独身男子会(笑)。
しっかりbest manとしての役割も果たそうとしているのが・・・いじらしくないですか、ねえ?
こんな、専門分野外のことを率先して頑張って。
ちゃんと付き合ってあげるジョンも優しい。いつまでも酔えないから、最後は強硬手段に出てましたけど。
物語の最後に、ショルトーに向かって、「僕らは彼の友人」て言うのよね。
あれだけ牽制してたのに。
そしてメアリーに対しても、急に打ち解けた様子になり、誓いに繋がる・・・と。
今まで、両親以外、自分と他者、っていう最大値が「2人」の関係性しか築いていなかったんじゃなかろうか、と思ったのであった。そう考えると、今回のいくつかの事件を通して、一気に他人を認め、社交性が生まれたのは何とも感慨深いです。
自分を赤ちゃんに例えたのも、親(ワトソン夫妻)の愛を「弟か妹」に譲ったかと思うと、そうそう、長男(長女)って、どこかで悟って我慢しないといけないんだよね~っていう、その切なさがね、なんかもうね(´;ω;`)。
感情豊かになったシャーロックでした。笑い話すらできるようになって。
違うか、これが本来の彼の性格だったのかも。
いやあ、いい話だった。
脚本が素晴らしすぎて、滅茶苦茶うっとりました。エピソードや台詞の重ね方が最高!!
余談ですが、ワトソン夫妻は、実生活でもパートナー関係にあったそうで。
カップル共演は、日本では殆ど見られないので、純粋に凄い!と思いました。オープンなのねえ。。

さて、第3話。
マグヌセン自体は、厄介ではあるけど、ラスボス感はなあ・・・、モリアーティの前だったらよかったけど。。彼と対比するとどうしても小物感が。
しかし、シャーロックが、ジョンの結婚後1ヵ月会ってない間に・・・、懸念していた薬中に・・・。
元々、確かコカイン(モルヒネも?)依存でしたよね、原作で。(ワトソンがやめさせて、晩年はそうでもなかったようですが)昔はよかった(?)けど、今はねぇ、、、大スキャンダルよねぇ。。。
ジョンの椅子を撤去しちゃったり、何だかんだ、喪失感が大きかったのが窺えます。
マグヌセンの秘書に近づいて婚約までしてしまうのが凄い。
ジョンの結婚式でヒントを得たそうですが、ぶっ飛びすぎ。
訴えていいレベルです(苦笑)。まあ仕返しして大金稼いでたからとりあえずはよかったのかな。
モリーといい、ジャニーンといい、シャーロックに好意を抱く女性は、掛け値なしでただただ純粋に力になりたいと思ってるんですが、シャーロックがそれを利用することしか考えていないから(^^;。
私も、子どもの頃にルパン(本家)に恋に落ちて、私この人が例え犯罪者でも、この人のためなら何でもする!って思ったくらいだから、気持ち分かります。 ←
でも・・・、シャーロックはモリーのような女性は興味ないだろうなというのも分かります。。。
メアリーには当初から一目置いてましたけどね。やっぱ「賢さ」かな。そして「狡さ」。
現代版メアリーが、思った以上に現代でした。
戦うウーマン。だけでなく優秀すぎです。諜報員て!!
が、そうなると描く未来は非日常しかない。
なんだか一気にスパイ映画みたいになってきましたー、私の好きな世界観を返して(´;ω;`)。
メアリーに撃たれたシャーロックが息を吹き返すきっかけが、精神の宮殿に潜むモリアーティであり、かつジョン・ワトソンがピンチだよって言葉だったのが、第2話のジョンへの誓いを破るまいとするシャーロックの意志の固さであり。
結局、どうしようもなく好きじゃーん、ジョンのこと(*Φ∀Φ)σ)д`*)ツンツン
さて、病室を抜け出したシャーロックを追うために、ジョンはレストレードと捜索するのですが、221Bに、自分の椅子が定位置に戻されていることを知って、概ね起こっていることを察します。
その先の描写は野暮ですね。ワトソン夫妻の絆の危機。
この辺りから、兄弟の関係が若干変化していきますね。それはシーズン4でまとめるとして・・・。
マイクロフトが、シャーロックが人を「憎む」なんて珍しい、と言います。
愛と憎しみは表裏一体。ジョンを愛すれば(勿論友情の意味で)愛するほど、彼を傷つける者を憎むということなのでしょう。
しかし、最初観たとき、果たしてシャーロックがマグヌセンを始末する必要があったのかどうか謎だったんですが、彼が巨悪ではなく、小物感があればあるほど、私怨での行動っていうのが先行して、つまり「ヒーローではない」ということを明確に訴えているのかなと。
単に、親友を救おうとして、マグヌセンを始末した。
でも、、、シャーロック、貴方は自らを社会病質者だと言い訳して撃ってはいけなかった。
ジョンが今更、親友は異常者で、彼ならやりかねなかった、と思うと思ったのか!?それならまだまだジョンのこと理解してないわあ。
その辺が不器用というか分かってないというか。
ただ、こうするしかなかったっていう。。子どものシャーロックが手を挙げて泣いている。
あああ、そういうとこひっくるめて好きなんだよなあ、何も言わずに後ろからぎゅってしてあげたい(´;ω;`)。
まあ、シーズン1の第1話で、ジョンはシャーロックのピンチの際、犯人を射殺(厳密には留めは恐らくシャーロック)しているので、これで貸し借りなしなんですよね。

ラストシーン、シャーロックが片道切符と知って飛行機に乗り込む前の二人の別れの際も、シャーロックはジョンに、自分の名前を子どもにつけるように要求。
いつまでも、ジョンが自分の名前を呼んでくれることを望んでいたんでしょうか。
ジョンはジョンで、「娘にはつけない」って言ってるのは、個人的には、男女問わず、シャーロックがonlyだからこそ、大事にしたい気持ちがあったんじゃないかと思ってます。しかもなんかねえ、このタイミングでつけるって同意しちゃったら、親友が死んでしまうフラグみたいじゃん・・・!
一度「失っている」からこそ、同意しなかったんだと思う。

さて、モリアーティの復活?ですが・・・、シリーズ4は割と辛口になります。
とはいえ、マイクロフトとシャーロックの兄弟関係の変化が好きなので、その点多めで感想書いていきます。





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