SSブログ

演劇集団キャラメルボックス「広くてすてきな宇宙じゃないか」 2012/09/15 [観劇・コンサート]

「もしも一人になったなら

まずは空を見上げることだ

広くてすてきな宇宙じゃないか」

この字幕からもう、涙腺が・・・(注*冒頭です)。



以前この作品を原作にしたマンガは読んだことあったんですが、舞台としてははじめてです。

私はFORESTチームかSLOPEチームが観たくて(時間と予算上1組しか無理だった)、結局試合観戦を諦めてSLOPEチームに行ってきました。
(というか、気付いたらバッティングしてた^^;)

こちらはハーフタイムシアターというもので、上映時間は約1時間。
だのに、何だろうこの、凄まじい充足感は・・・!

例えば、予め決まっている2時間をどう見せよう、という作り方もあるだろうし、見せたいものを積み上げたら2時間だった、ということもあるだろう。
お芝居の多くは、まぁ全体的に面白かったけど、あのシーンいらないなとか間延びしてたなとか思うこともしばしば・・・、当然あっという間に終わってしまうものもありますが。
がしかし、こんなに濃厚な1時間は、なかなか味わえないと思いました。


母の死をきっかけに、もう2度と、辛い目に、淋しい目にあいたくないから、人だろうとアンドロイドだろうと、好きになるのをやめようとしたクリコちゃんと、そんなクリコちゃんを少しでも理解したくて、何とかクリコちゃんの役に立とうとするアンドロイドのおばあちゃん。
坂口さんと渡邊さんのやりとり、すっごいよかったです。
おばあちゃんが、私はお母さんの代わりじゃない。お母さんのことは忘れてはいけない。忘れないでいるために私はここにいる。みたいな台詞がグッときたなぁ。。。
(アンドロイドのおばあちゃんは、敢えてお母さんが70歳になったら、という姿や性格をインプットして生み出されたものらしい。なので子どもたちには、おばあちゃんの立ち振る舞いがお母さんに見え、それが最初の反発に繋がっていた。けど、そういうことじゃないっていうね・・・)

最初のおばあちゃんが登場するシーンからもう、うるうるしてて、何度も何度も目から涙が溢れ。
ラストの、空を飛ぶおばあちゃんは、まさに無敵!
泣きすぎてハンカチで涙を押さえるので手一杯。
池袋から家まで、結構距離あるのよね・・・そんな中、もう化粧直しもせず帰宅するという(^^;

クリコちゃんは、一人になったとき、空を見上げて、あの日のことを思い出していたのかな・・・。
人間でも、アンドロイドでも、そんな人と出会えたのも奇跡なら、再会することも、きっと奇跡。

私の中で、柿本って、めちゃ格好いい人なイメージだったんですけど(@「銀河旋律」)、パパになった柿本が、こういう感じなのはアリだなぁと思い、阿部くんの引き出しの多さに感動いたしました。
毎回、ホント「いい笑い」を与えてくれますね。
筒井くんといい、前田さんといい、今回は役柄上大人しかったけど大内さんといい、本気で笑わせにきてくれるから、そういうトコ大好きです^^。
割と個性の強いキャラが集まったSLOPEでしたが、それがギュッと濃厚になって、私にとっての1時間をとても有意義なものにしてくださいました。

ロビーに出たとき、明らかに号泣した後の表情している人が(私を含め)たくさんいました。
友達と、「よかったね!」って、帰り道延々と舞台の話をしたのは久々。
このお話が出来たのって、私たちが高校生の頃には既に存在してましたからね。

たまたま、偶然なんですが、脚本の成井さんが、この作品について、「『広くてすてきな宇宙じゃないか』には、時を経ても古びない、大切な何かが描かれている」って触れていて。
スマ兄の「gift」にも同じようなフレーズがあったなぁと思って、今何度か聴いてたら、また涙が出てきた。
時が過ぎても古びないものかぁ。
ずっと好きでいるって、素敵ですね。
それが人であっても、モノであっても。


あー、泣きすぎて目がはれぼったいや。
でも悲しい涙じゃないから、ゆるしてね。
DVDが出たら、きっと3チーム分収録されるだろうから、また比較して観たいと思います。

おやすみなさい☆




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。