☆そら

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透けてく
あなたが
遠くへ　ずっと遠くへ


青空の向こう
虹の彼方
風が生まれる場所

私は空を仰いで
霞ゆくあなたの姿を探した


雲の切れ間
流れ星の影
月の裏側

もう　私の声も届かない場所
もう　私の姿も見えない場所
もう　私の想いも伝わらない場所


空に一番近い大地の端っこまで駆け寄って
あなたが溶けた空に向かって
何度も　何度も叫んだ
声を枯らしても　喉が裂けても
痛みを力に変えて
何度も　何度も叫んだ
あなたの名前
愛してる　愛してる
愛してる　愛してる・・・・・・

口に出せば出すほど
その気持ちが本当なのか信じられなくなって
私はいつしか沈黙した


あなたが夢で逢えるというなら
夜の訪れを楽しみに待つし
あなたが風に乗せて想いを届けるというなら
窓を開けて風の囁きに耳を傾けるけど

届かない　届かないの
それはあなたがここにいないから？
それは私が大人になりすぎたから？


だけど、伸ばした手を下ろせなくて
見上げた顔を戻せなくて
またひとり
空に一番近い大地の端っこで
血が滲み出るほど踏ん張って
あなたが吸い込まれていった空に
重力さえも逆らって紡いだ希望の糸を
今日も送り続ける



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詩を書いたのは久しぶり。
もう枯渇したかと思っていました。

今の私は、決して穏やかではない愛を抱いているんだなあ、と、この詩（今日書いた）を眺めて再認識。
「雨」に触れなかったのは意図的です。

最近、ずっと、とても直ぐ傍にいるような気もしつつ、空の一部になってしまったような気もしつつ。
自分でもよく分からないけど、とても不安に思う日々です。

コメント 2

ソラと空とそらと宇宙とSoraってみんななんか違うよねと思いました（笑）

タイトルが平仮名で、詩が漢字なのは意図的なものかわからないけど、
我が尊敬する吉井氏と同じく言葉遊びや言葉の響きに変なこだわりを
持っているので、タイトルだけでもってかれました（笑）
by night_falcon (2009-09-19 16:47) 

night_falcon さん、こちらもこんばんは。

そう。タイトル、どうしようかなと思って。
あんま、意味はないけど、なんていうのかな、「そら」ってひらがなにすると、丸くて可愛いじゃないですか。
ビジュアル先行です（笑）。

・・・っていうとあまりにもだから一言。

「そら」っていうのは、青空かなと思います。
それも、田舎の真っ青な夏の空じゃなくて、春とか秋の、薄い空の色。
力強さより優しさと儚さを感じるというか。
そういうイメージでつけました。

by dandelion (2009-09-19 18:10)