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☆Happy Birthday [詩]

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君は毎朝 遅出の僕にキスを一つ落としてから口紅を塗って家を出る
一緒に暮らし始めてから ずっと続いてきたただ一つの日課

僕は知らないことになってるけど
本当は君より前に目覚めていても
僕は密かに寝たフリをして 君のキスを待ってるんだ
だって君からキスをしてくれるのは この瞬間だけだから

でも1日だけ君がそれをくれなかった日があった
それが1年前の明日

1年前の今日 君の誕生日に大喧嘩して
案の定翌日まで 君は機嫌を損ねてた
あのとき約束したこと、君は覚えているかなあ?
来年こそは とびっきりの誕生日にするって
力一杯 指きりさせられたよね

幸い今日は君も僕も仕事は休み
いつも君がしてくれるみたく
ちょっとだけ早起きして 君の寝顔をみつめたよ
柄でもないけど
僕は君の寝顔にそっとキスを落として
無防備な左手の薬指に 指輪を嵌めて また眠ったフリをした

それからしばらく経って
不覚にも眠ってしまった僕の頬に
小さな雨が降り注いで 僕は目が覚めた
君の瞳がキラキラ輝いていたから
僕は君を引き寄せて 何度も何度もキスをした

Happy Birthday!
僕がしてあげられることは多くはないけど
その一つ一つを大切にしていくから
どうか君は 僕だけのものでいて
そしたら僕は 君をいつまでも温め続ける灯火(ともしび)となろう
君が進む先を照らし出す灯火(ともしび)となろう
風が吹いても消えることのない 雨が降っても消えることのない
君のためだけの光になるよ
だから君は そう 今みたいな笑顔を忘れないで
いつまでも。


---

あっ、別に誰の誕生日でもありませんが。
いろいろ引っ張り出してたら発掘されました。
2005年に作ったものです。既に懐かし。

dandelionは、男性目線のほうが可愛い&ロマンティストな「僕」でいられます。
「私」になると途端になんでか表現が生々しくエロくなるので(笑)、自粛してるんですけど。
多分つよたんの真逆っす。
てか、あたしが男だったら、めっちゃ気障な奴になってただろうなー。
ならなくてよかったのか、なってたほうがよかったのか。


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