陰日向に咲く (作者: 劇団ひとり) [本]
久しぶりに、本を読みました。
(ゲド戦記はちょっとお休み中)
短編小説が集まり、一つの世界をつくりあげています。
主人公は、それぞれ、「ホームレス」になりたいサラリーマン、アイドルおたくの青年、なんちゃって「カメラマン」のフリーターの女の子、ギャンブラー、うだつのあがらない芸人を追いかける家出少女。
これらが日本という小さくも大きな世界で、それぞれの生活を微妙に重なり合わせて「生きていこう!」と共鳴しています。
私は、特にアイドルおたくの青年の話が好きでした。
ミャーコを追いかける青年。そのアイドルへの愛し方がリアルで好き(笑)。
その他、どれも感覚が素敵で、主人公たちがとる行動に妙なところはなく、自然に読むことができました。
笑いあり、涙あり、人を感動させるのが上手いですね。
知り合いに薦められて読みましたが、一気に読み終えることができました。
読後感も爽快で、この人すごい!と思いました。
普段小説を読まない方も、劇団ひとりさんだと思わず、まっさらな気持ちで呼んでみて欲しいなあと思います。
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