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帰還―ゲド戦記最後の書 作者: アーシュラ・K・ル=グウィン [本]

帰還―ゲド戦記最後の書

帰還―ゲド戦記最後の書

  • 作者: アーシュラ・K・ル=グウィン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1993/03
  • メディア: 単行本

最近忙しくて時間があまりとれないのですが、やっと4冊目に突入です。
(ネタバレあります)

これ、児童書じゃありませんよね!?
初めはまだ毛も生えていない(←これは言いすぎ)子どもだったゲドも、すっかりいいお歳に。
そして2巻で登場したテナーが、なんと子どもを二人産み、旦那を亡くした後家さんとなって登場(40歳前後?)。
それでもって・・・、えー!?何その展開。
正直焦りました。
でもすごく素敵なストーリーでした。
ゲドという大賢人が、一人の男として完全になるまでのお話です。魔力をなくし、偉大な魔法使いではなくなっても、他の仕事をしたり、とても柔軟に逞しく生活する姿が理想的。
テナーを愛し、男性としての側面を初めてみせる巻となります。じゅ、熟年愛?になるのかしら。
いや~、これは子どもは理解できるのか?でも面白かったです。

3巻の続きがこれでよかった。
この巻では、若干フェミニズム的な問題が語られているのですが、(女の役割とは?みたいな感じです)ゲドは、長年一人で生活してきたこともあり、一緒に家事をやりましょうというスタンスなのですよ。世の男性も少しは見直してください(笑)。
主人公がそういう立場なのが面白いなあと思いました。

そういえば、ドラえもんの映画を見に行ったときに、ゲド戦記の映画予告をしていたのですが、どうやら、内容をたくさん詰め込んでいるみたいですね。
3巻中心ということですが、登場しないはずのテナーやテルーもいたし、あまり・・・原作と乖離させないで欲しいのですけど・・・。どうなんですか、ジブリさん。


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