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こわれた腕環―ゲド戦記 2 (作者: アーシュラ・K. ル・グウィン) [本]

こわれた腕環―ゲド戦記 2

こわれた腕環―ゲド戦記 2

  • 作者: アーシュラ・K. ル・グウィン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 単行本

ネタバレあります。ご注意ください。

2巻の主役は、ゲドではありません。
ゲドは主要な役目を担っていますが、この巻の主人公は、オルハという少女です。
彼女は、大いなる巫女の生まれ変わりとして、幼い頃に連れ出され、教育を受け、小さな世界しか知らなかったものの、ゲドとの出会いにより、自らの存在に疑問を抱き、新しい人生を歩み始める(=広い世界に飛び出す)・・・という内容です。

ゲドは既に青年期といったところでしょうか。
1巻でみせたやんちゃ感はどこにもありません。
オルハを導く者として、厳格な精神がそこにあります。・・・と言っても、死にかける訳ですが(笑)。
オルハの従者の巫女が、また対照的でありがちな小姑みたいでいいですね。
子供がそんなねちねちされたらたまったものじゃないでしょうに、流石は頂点に立つ巫女、頑張って跳ね除けようとしています。

この巻を読み終えたとき、子どもの頃、「え!?」と思ったのですよ。
主人公は、いつまでも若くて強いものだと思っていたので。
それが、この話しでは、ゲドは常にキーマンではあるけれど、必ずしも主役ではない。世界の歯車のひとつにしか過ぎない・・・、その着眼点にがあん!ときた訳です。
まあここまで考えてればマセたガキでしたが、残念ながら、「え!?」で終わってました・・・。
それが今、一つの答えを自分で見つけることができ、幼い頃に感じた「勘」を大事にしてよかったと思います。自己満足ですが、きっと一生のバイブルになるだろうなあって。
というわけで、新鮮な気持ちで現在3巻を読みふけっております♪


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