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アルジャーノンに花束を (作者: ダニエル キイス) [本]

アルジャーノンに花束を

アルジャーノンに花束を

  • 作者: ダニエル キイス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 新書

たまにはこういう紹介もいいかなと思いまして。

いわずと知れた、いわゆる青春の1冊。
一昔前、著名人とかがよく、思い出の一冊とかで取り上げてましたよね。
私がこの本に出会ったのは、中学生の頃。
文化祭のときに演劇として見たのがきっかけでした。
チャーリー役の男の子がハマり役で、演劇部とかではないのにとても好演していたのが印象的でした。
そしてそのお話の原作が本であるということで、高校生になり購入しました。

必ずしもハッピーエンドとは言えない結末ですが、これが現実なのかもしれませんね(もちろん内容はファンタジー・・・いや、SF?です)。
普通(私は「普通」って何?って思う性質なですが)であることがこんなにも愛しくて素敵なことだということに気づかされます。
世界の端(知能レベルにおいて)と端を往復した人。それが主人公のチャーリー。
でも本当は、ただ幸せになりたかっただけ。幸せでいたかっただけ。
馬鹿みたいに人生っていうものを本当に考えさせられたものです。多感な時期だっただけに、ムダにいろいろ考えましたよねえ。生きるとは?みたいなことを。

感動作品だと言い切るにはあまりにチープで勿体無い。
思春期に読んだらいいなあと思う一冊。
ダニエルキイス氏の本は他にもいくつか読みましたが、私はこれが一番スキです。


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コメント 2

しぶ

これはよかったです。読んだのは高校生のときだったかな。
段々世界が変わっていくさまを、すごく鮮やかに書いていて、とても感心した記憶があります。
よく考えると、翻訳もうまいんでしょうね。読みやすかったです。

それから、小難しい事言うようになると色々軋轢が生まれる、というのが私が得た一番の教訓だったり。
by しぶ (2006-05-20 21:52) 

dandelion

私は英語版も読みました。
全部は読みきれませんでしたが、原文?が既にそういう感じで(最初のほうの英語は見る価値があると思います)、結構ぐいぐい引っ張られましたよ。
まあ、小難しいことを言うようになると、それなりに期待されてくるので、そういう部分で期待される者とする者の間で意見の対立は生まれるでしょうね。
お互い自我がありますものね・・・。
以前ドラマ化されてましたが、今Amazonでチェックしたところ、レビューの評価がめちゃくちゃよかったです。
借りてきて見ようかな。。
by dandelion (2006-05-22 09:14) 

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